研究成果報告会「都市としての闇市 闇市研究のフロンティア」






Last updated 2017-11-04

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研究成果報告会
「都市としての闇市 闇市研究のフロンティア



2016年9月25日(日)13時~17時30分

東京⼤学⼯学部⼀号館(本郷キャンパス)3階建築学専攻会議室
所在地: 東京都文京区 本郷7-3-1

申し込み不要 入場料無料



第二次世界大戦直後、日本各地に闇市と呼ばれる多数の露店市や集合店舗が出現した。闇市は配給・流通の崩壊、取締り弱体化による行政の黙認・協力、強制疎開地や戦災地の交通至便な空地などを背景に全国の都市で急速に普及する。

先行研究が大都市都心部の一部の事例に基づき、闇市を終戦直後に特有の非日常の空間と見なしがちだったのに対し、本報告会では全国の自治体史の総覧を通じ、全国での展開過程を明らかにする。

また、アメリカ公文書館所蔵文書などに見るGHQの取締り、社寺境内という都市内立地の問題、闇市跡地の実測、在日外国人へのレイシズムの問題、近年の闇市跡地のリノベーションなど、最新の成果も報告する。

以上を通じて、闇市を災害後の都市現象として位置づけ、都市のある種の普遍的な姿を見出そうとするものである。闇市に見られる要素は終戦直後だけでなく時代を超えて存在し、また都市全般に及ぶ問題系をなしているのであり、その特質を探ることは日本都市の特質を再発掘、再構成することにもつながるだろう。
私たちは2009年から闇市に関する学際的な研究活動を行い、これまで『盛り場はヤミ市から生まれた』(青弓社、2013年)、『同・増補版』(同、2016年)などの成果を上梓してきました。2014・5年度はサントリー文化財団「人文科学、社会科学に関する学際的グループ研究助成」を受けて活動を行ってきました。

本報告会はこの二年間の成果を広く一般の方に向けてミニシンポジウム形式で報告するもので、どなたでもご参加いただけます。


プログラム

司会:橋本健二
13:00~13:10 主旨説明(初田香成・10分)
13:10~13:40 全国の闇市の成立と展開(初田香成・30分)
13:40~13:55 占領軍と闇市(村上しほり・15分)
13:55~14:10 社寺境内の闇市(中島和也・15分)
14:10~14:55 コメント(青井哲人・小林信也・吉見俊哉・各15分)

14:55~15:05 休憩(10分)

15:05~15:20 テキヤと闇市(初田香成・15分)
15:20~15:35 実測(図)からみるマーケット(石榑督和・15分)
15:35~15:50 闇市からの出発(橋本健二・15分)
15:50~16:05 闇市とレイシズム(逆井聡人・15分)
16:05~16:20 闇市横丁の再生(井上健一郎・15分)
16:20~17:05 コメント(青井哲人・小林信也・吉見俊哉・各15分)
17:05~17:25 全体質疑(20分)
17:25~17:30 まとめ(橋本健二・5分)



コメンテーター

青井哲人(建築史・明治大学理工学部建築学科准教授)
小林信也(日本史・東京都公文書館)
吉見俊哉(社会学・東京大学大学院情報学環教授)



発表者(登壇順)

橋本健二(早稲田大学人間科学学術院教授)
初田香成(東京大学大学院工学系研究科建築学専攻助教)
村上しほり(神戸大学大学院人間発達環境学研究科人間表現専攻研究員)
中島和也(日本設計)
石榑督和(明治大学理工学部建築学科助教)
逆井聡人(成蹊⼤学アジア太平洋研究センター特別研究員)
井上健一郎(井上商会)



主催

サントリー文化財団2015年度研究助成
「日本都市の伝統的な基層の解明に向けた「闇市学」の創成」

申し込み不要 入場料無料
問合せ先:初田香成(hatsuda@arch.t.u-tokyo.ac.jp